【セブ島のギタリスト】新里陽平氏に聞いた海外でバンドをやる難しさ

Hourglassの音楽性

和久井:Hourglassの音楽性について教えてください。

新里:我々のバンドをひとことで説明すると、オルタナティブロックです。いつもパブリックではそう説明しています。

特にOasis、U2、ColdplayなどのUKロックから影響を受けています。セブ島ではこういった音楽に影響を受けているバンドは意外と少ないです。

フィリピンは、良くも悪くも単純でシンプルです。人気の音楽に関しても同じことが言えます。シャウト系とか、ビルボードのチャートで上位の音楽が人気です。

和久井:確かに。ボン・ジョビとかめっちゃ好きですよね。

新里:そうそうそう。いわばカラオケのマインドで音楽を聴くんですよね。

我々のように感情を大切にして曲作りをするバンドはかなり少ないです。それで、これはセブ島に限った話ではなく、マニラでも少ないそうです。

なので私自身もこのバンドに賭けてみたいと思いました。Hourglassは曲の良さが一番の魅力です。

音楽って人間を映す鏡だと思っているんです。私はアンドリューのことが人間としてすごく好きで、彼の書く曲はやっぱりとても面白いんです。

和久井:アンドリューが作詞作曲を担当しているんですか?

新里:そうです。あとスカッドも曲を書きます。それにアンドリューが詞をつけたり、アンドリューが作曲までやることもあります。

彼の作る曲は、彼の生き様を映すような歌詞が多いんです。そういう部分で彼に惹かれます。そして僕が力になってそういう良い音楽を広めていきたいです。

和久井:なるほど。日本だと僕ら世代(90年代生まれ)でもオルタナやっている人は普通にいますけど、フィリピンでは本当に見かけないですね。というか、レストランで聞くこともないです。

だからHourglassを知ったときはすごく嬉しかったです。フィリピンにもこんな音楽やってるバンドあるんだ!と思って。

新里:本当にフィリピンにはいないですね。

和久井:そもそもUKロックを知っているフィリピン人が少ないように思います。

新里:そうですね。U2は人気かもしれないですけど、演奏をする人はまずいないですね。

和久井:Oasisっていうと「何?Oasisって」みたいな顔をよくされます。

新里:カラオケに行くとOasisを歌っているフィリピン人もたまにいるんですけど、それ以上のことはないですね。

和久井:もっと音楽を楽しんで欲しいですよね。

新里:そうそう。音楽そのものをね。楽しんでほしいですよね。

さっき食事をしているときに

「音楽が主食であってほしい。」

と和久井さんが言っていたのがすごく面白いなあと思って。どうしてもやっぱり音楽がBGMになってしまっているんですよね。

和久井:そういえばちょっと前にフィリピン人のミュージシャンの曲で「Buwan」という曲がありましたよね。

新里:あ、Buwanね!あれは良い曲ですよね。フアン・カルロスの。すっごい流行ってますよね。

和久井:ああいうのがどんどん出てくるとフィリピンの音楽も成長するんでしょうね。

YouTubeのコメントを見ていたらイギリスでもこの曲が流れているらしいですよ。

新里:そうなんですか!それはすごいブレイクスルーですね。

でもフィリピン人は技術的には上手い人はたくさんいるんですよね。そういう人たちはめちゃくちゃ上手いんです。どうしても音楽で食べていかなければいけないという環境の人もいて、日常的に音楽をやっているので。

日本のフィリピンパブで演奏する人が多いそうです。日本人から純粋に応援されている人がいるという話もよく聞きます。

和久井:そうなんですね。日本だとフィリピン人ってただ歌がうまいだけとか、カラオケが好きとか、それだけのイメージな気がします。なんかもったいないですね。

新里:技術的なところもそうですけど、育っている環境も大きいと思います。お金持ちの家庭で育って良い音楽を聴いて育った人は少し凝った音楽のバンドをやったりします。

それが売れるか売れないかは別ですけど、どうしても国が貧しいので。でも音楽は楽しみたいですよね。

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